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フィルム挿入時のアドバイス
リールに巻いたフィルムの状態を確認します。 |
↑ フィルムが正しくリールに巻いてある状態です。フィルムの穴(パーフォレーション)が上にあります。 映像が写っているフィルムの光沢がある方が内側になります。 白いフィルム(リーダーフィルム)では判断しないでください。、 |
↑ フィルムが間違ってリールに巻いてある状態です。 フィルムの穴が下にあります。 これでは映写機にフィルムを挿入する事が出来ません。 この状態は映写が終わって巻き取りリールに巻いたままの状態か又は 裏表が逆に巻かれているかのどちらかです。 別のリールに巻き戻す必要があります。 |
↑フィルムカッターやハサミでフィムルの先端を丸くカットします。 先端が丸くなっていないと、挿入時途中で詰まる機種がございます。 |
サイレント映写機はフィルムの種類によって、映写機本体の切り替えレバー「S」 「R」 を切り替えます。 フィルムの種類と切り替えレバー「S」 「R」が合っていないと、フィルムが通りません。 フィルムの種類の確認は こちら スーパー8、シングル8のフィルムの場合は、「S」 レギュラー8のフィルムの場合は、「R」 にレバーをセットします。 サウンド映写機には切り替えレバーは有りません。 |
上の図の様にリーダーフィルム(白のフィルム)に巻き癖が付いている物はフィルム挿入時に 映写機の中で詰まる場合がありますので、巻き癖をとってご使用ください。 また、リーダーフィルムの無い物はフィルム自体のコシが弱い為、映写機の中に挿入しても フィルムが進まない、又は詰まってぐちゃぐちゃになる場合があります。 リーダーフィルムが付いていても柔らかくなっている物やワカメ状に波うっている物は 中々挿入する事が難しいです。 リーダーフィルムの役目は、スムーズに映写機に映像フィルムを通す事です。 その為、映像フィルムより硬くなっています。 しかし、年月が経つと老化して逆に映像フィルムより柔らかくなります。 丸く反っている状態やワカメ状の物は老化しています。 この為、映写機に入りずらく詰まりの原因となります。 フジのフィルムに付いているリーダーフィルム(白のフィルム)は、 年月が経つと柔らかくなっている物やワカメ状に波うっている物が多いです。 コダックやサクラの物は当時の状態(硬い)を保っている物が多いです。 現像から何十年と経った今では映写機にスムーズに通るフィルムの方が 珍しいといっていいほどです。 これは映写機の不良や故障ではありません。 特に、サウンド映写機は構造的上詰まる確率が高いです。 フィルム現像当時は巻き癖が少ないのでスムーズに通りますが、年月が経つにつれて、 巻き癖がつくからです。小さいリールに巻いてある物ほど巻き癖が強いです。 フィルムの巻き癖をとるのは、カレンダーの巻き癖を取るのと同じです。 フィルムの先端10センチ程を反っている方と反対に蜜(小さく)巻きます。 手の温度を加えて20秒程待ちます。 蜜(小さく)巻かないと効果はありません。 光学フィルムは始めからリーダーフィルムは付いておりません。 |
映写機によってフィルムが詰まる位置が違いますが、 サウンド映写機の場合は磁気ヘッドの前と本体からフィルムが出る寸前の所で多く発生致します。 サイレント映写機では殆んど詰まる事はありません。 実際にフィルムを映写機に挿入する時は、映写機の前面カバーを外して作業をする事をお勧めします。 フィルムを映写機に挿入したら、フィルムの先端を目で追います。 フィルムの先端がレールと平行に進むのが理想です。 詰まったら、すぐに動作停止して、逆映写にしてフィルムを取り出します。 すぐに動作停止しないと、フィルムがぐちゃぐちゃになります。 映写ランプに風を送るタイプの映写機でしたら、前面カバーを開けたままでも映写可能です。 映写ランプの熱を吸引するタイプの映写機でしたら、前面カバーは必ず閉めてから映写してください。 |
この様なリーダーフィルムは中々映写機にセットする事が出来ませんので、対処方をお知らせ致します。 どこかで光学フィルムを購入します。 リーダーフィルムをカットして代わりに光学フィルムを60cmほど繋ぎます。 当方もこの様にしています。 長い時間を掛けてセットするより、こちらの方が早いです。 但し、フィルムを繋ぐには専用の道具(スプライサー)が必要です。 スプライサーは当方でも販売しております。 リーダーフィルムがワカメ状になっていなくても、映写機に通らない場合がございます。 リーダーフィルムの縮みが原因です。 映写機のスプロケットの突起とフィルムに空いた穴の位置やクロー(1コマずつ送る爪)が ズレて噛み合わなくなります。 光学フィルムが入手出来ない場合は、最後の手段として、リーダーフィルム(白のフィルム)を 取り除いて、フィルムだけで映写機に通します。(先端を丸くカットする事を忘れない様に) 少しは映写機に通る確率が上がります。 |
当方が販売・レンタルの映写機はコンディションの良いフィルムで動作チェックをしています。 コンディションの良いフィルムは1回でスムーズに挿入出来ます。 逆に1回では通らない物は販売・レンタルしておりません。 ご使用前に説明書を必ずお読みください。 映写機にフィルムが挿入出来ない場合の原因は、 1 映写機の使用方法が間違っている。 サイレント映写機の場合、フィルムの種類と映写機の設定は合っていますか? フィルム挿入時にスレッティングレバーをセット(ロックしたり、押しっぱなし)する機種があります。 サウンド映写機では、レギュラー8フィルムは映写出来ません。 2 フィルムの状態が良くない。 通常のフィルムは、映像が写っているフィルムの前に白いリーダーフィルムが接続されています。 この白いフィルムは映像が写っているフィルムよりコシがあり、フィルムがスムーズに通る役目を しています。しかし、年月が経った現在では、このフィルムがワカメ状のふにゃふにゃになったり、 平らな物でも、映像が写っているフィルムよりコシがなくなって、 逆にフィルムが通るのを妨げたりしています。 3 リーダーフィルムの縮み。 映写機のスプロケットの突起とフィルムに空いた穴の位置やクロー(1コマずつ送る爪)が ズレて噛み合わなくなります。 4 フィルムを映写機に通す場合、フィルムに開いている穴(パーフォレーション)が手前 (このページの一番上の写真の状態)になっていますか? 奥側(このページの上から2枚目の写真の状態)になっていますと、映写機に通りません。 |
見た目きれいなフィルムでも、映像がブレる場合がございます。 これはフィルムの縮みが原因です。 1回最後まで映写してください。 2回目から正常に写る事が多いです。 しかし、1日ほど時間が経つとまた元に戻る事があります。 縮みがひどい場合は、何回やってもダメです。 |
スプライサーや光学フィルムをお持ちでない場合は、 最後の手段として |
白いフィルムをハサミで切り離します。(映像が写っているフィルムだけにする) |
フィルムカッターやハサミでフィムルの先端を丸くカットします。 先端が丸くなっていないと、挿入時途中で詰まる機種がございます。 エルモ GPシリーズやSPシリーズは、先端を斜めにカットした方が入りやすいです。 エルモ映写機 K−100SM は、本体に専用カッターが内蔵されています。 このカッターで処理してください。 ハサミや他のカッターで処理されると、フィルムがスムーズに入らない場合がございます。 これで少しは映写機にフィルムを挿入出来る確率が上がります。 シングル8は、フィルムの厚みが薄いので 効果がない場合があります。 |
それでもフィルムが挿入出来ない場合の対処方法として、 エルモの映写機の場合(FPシリーズ・VPシリーズを除く) |
レンズ部を手前に引いて開きます。 |
開いた状態で、モーターを回してフィルムを黄色の線まで進めます。 |
4箇所(赤マル)のガイドレバーにフィルムをきちんとはめます。 |
レンズ部を閉じます。 |
これでフィルムが確実に送られるので 映写出来る様になります。 |
フジの映写機は、レンズ部が開きません。 |
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